出雲ぜんざいの伝統と風味をお届け
ABOUT
出雲ぜんざいは伝統の誕生地である出雲を中心に広く親しまれています。その歴史は古く、江戸時代初期の「祇園物語」に記載されています。地域によってさまざまなぜんざいがある中で、出雲ぜんざいは「汁気」たっぷりで縁起の良い紅白のお餅が入ったぜんざいです。滑らかで弾力のある紅白のお餅を使用し、出雲大納言という風味豊かな大粒の豆を厳選した上品な甘さを味わっていただけます。
出雲ぜんざいとは
出雲はぜんざい発祥の地です。ぜんざい発祥であるということは、1624年~1644年末頃の江戸時代初期に書かれた『祇園物語』に記されています。
「出雲國に神在もちいと申事あり。京にてぜんざいもちいと申ハ。これを申あやまるにや。
10月にハ日本國の諸神ミな出雲國にあつまり玉ふゆへに。神在と申なり。その祭に赤豆をにて汁をおほくし。
すこし餅を入まいらせ節々まつり候を。神在もちい申よし。」(『祇園物語』より抜粋)
全国には地域によってさまざまなぜんざいがありますが、出雲ぜんざいは「汁気が多く、縁起の良い紅白のお餅が入ったぜんざい」と出雲ぜんざい学会によって定義づけられています。出雲大社前の「ご縁横丁」では多くのお店で出雲ぜんざいを提供しており、こだわりはお店によってさまざまです。当店が作る出雲ぜんざいには、大粒で皮が柔らかく風味の良い出雲大納言を使用しております。極力豆がつぶれないように火加減から炊き上げまで丁寧に行い、上品な甘さに仕上げました。また、紅白のお餅は奥出雲のもち米を使用し、なめらかにつきあげた弾力の強い食感となっています。ハレの日に相応しい「出雲ぜんざい」を出雲大社のお膝元から通販でお届けいたします。
ぜんざい発祥の
地のこだわり
出雲ぜんざいができるまで
大納言小豆
- 出雲の大納言小豆を丁寧に洗い、一晩水につけ込みます。そうすることで小豆の芯まで水が染み込み、柔らかくやさしい口触りになります。
- 小豆が衝撃で割れたり潰れたりしないように専用のかごに入れて焚き上げます。
- 沸騰直前で火を止め、渋切りを行います。渋切りとは、小豆の皮に含まれているタンニン等の渋み成分やアクを取り除く作業です。そうすることで小豆本来の旨味だけを残します。
- 新しい水に入れ替えて再度じっくりと加熱していきます。沸騰しないように常に温度を調整し、お口の中でふっくら、ほろっと解ける小豆になるよう煮込んでいきます。
- 別の鍋で煮ていた、てんさい糖と藻塩の蜜の中へ小豆を投入します。小豆と蜜を合わせた後は、綺麗な小豆の粒を潰さぬよう余熱のみで旨味を凝縮させます。
ぜんざいの発祥は
出雲にあり
旧暦の10月は一般的には「神無月」といいますが、出雲には全国の神様が集まって来られるため「神在月(かんざいづき)」と呼ばれています。「神在月」には、出雲の各神社では神様をもてなすために「神在祭」が行われ、「神在餅(じんざいもち)」が配られていました。「神在餅」が訛って「ぜんざい」となって京都や江戸に伝わったと言われております。そんな出雲で誕生した「ぜんざい」は古くから全国の日本で愛されてまいりました。当店では先代から技術や味を受け継ぎ、甘すぎず上品な味わいで体も心も温まるぜんざいとなっております。「ご縁の街」出雲だからこそ「出雲ぜんざい」は縁起が良く、結婚式や出産などのお祝いの場やお歳暮など多くの場面で喜ばれる商品です。これまでの縁・これからの縁がより良縁になるよう、産地にこだわり、職人が想いを込めて「出雲ぜんざい」を丁寧に作りました。そんな当店こだわりの「出雲ぜんざい」をぜひ、通販でお取り寄せください。
「ぜんざい」と
「おしるこ」の違いとは?
基本的に水分の少ない小豆汁でつぶ餡のものは「ぜんざい」、水分が多い小豆汁が「おしるこ」と言われていますが、地域によって異なります。関東では、小豆餡の汁物を「おしるこ」と呼び、つぶ餡は「田舎しるこ」、こし餡は「御前しるこ」と区別するそうです。関西では、こし餡を「おしるこ」と呼び、つぶ餡を「ぜんざい」と呼びます。九州の一部では、白玉粉が入っているものが「ぜんざい」、お餅が入っているものを「おしるこ」と言われるそうです。このように各地域によって呼び方が違います。大きく見れば同じですが、各地域によって歴史や作り方が違い、奥が深いお菓子です。もし機会がありましたら、旅行で訪れた際やお取り寄せで食べ比べてみてください。